Megumilosophy Creation

某女史の呟き

最近、美しくも切ない恋をしてる人と、度々、出逢う。
多分、今までだって沢山、そうゆう人達はいたのだろう。気づかなかっただけで。

話を聞けば聞くほど、『真っ直ぐに純粋に愛しい人と向かい合っていく』というのは、想像以上に勇気と努力がいることなんだと、つくづく実感させられる。
『片思い』なら気持ちがそこにあるだけで成り立つけれど、『恋愛』はそうはいかないから。

相手がいて、自分がいて。
そこに確実に『愛』が存在していたとしても、どちらか一方が寄りかかり過ぎたり、想いを押し付け合ってしまったり。
そんな些細なことで、もろくも簡単に崩れてしまう。
まるで、ガラスの橋を渡っているかのようだ……と、思う。

そんな危うく脆い橋の上に立つ勇気と、手に手を取りあって、橋を壊さないように落ちないように微妙なバランスを保ち続ける為には、相当の努力が必要で。
一度でも橋から落ちてしまったことがある人は、その恐怖と痛みに恐れをなすけれど、それでも懲りずに繰り返す。

それでも人は、恋をする。
……人って、強いよね?

中には、「二度と立てない」と、橋の手前で立ちすくんでしまう人もいるけれど。

何度も何度も、悪夢に魘されて。
心は、血を流し続けて、ボロボロになって、悲鳴にもならない悲鳴をあげているのに。
泣けない。叫べない。手を伸ばして助けを求めることさえ……できない。

そんな想いが与える、底の見えない恐怖と、強烈な孤独感と。
数多の見えない手に両足を捕らえられて、逃れることができなくて。
ただ、ブラックホールに飲み込まれてくだけ。
成す統べなく、ただ引きずり込まれるだけ。

もう、絶対、この暗闇から出ることは出来ないと思ってた。
命と引き換えに、与えられた『罪』なんだ、と。
仕方の無いことだ、と。
そう、思ってた。

……彼に出逢うまでは。

今、一生に一度と断言できる恋愛をしてる。
決して平坦な道程では無く、もしかしたら、暗闇から出ない方が楽だったのかもしれないけれど。

でも。
差し伸べられた手を、取ってしまったから。
光の与えてくれる安らぎと暖かさを、知ってしまったから。

まだ、怖いけれど。
全身の震えが止まらない位、怖いけれど。

せめて、彼の前でだけは。
「淋しい」と、涙を流せるように。
「怖い」と、声に出して助けを求められるように。
そして……躊躇なく、「愛してる」と叫べるように。

幸い、絶対自分は運が良いという確信がある。
もし、ガラスの橋は壊れるものと、そう運命付けられているなら。
それなら、崩れても、2人、落ちずに済む方法を見つけてみせる。
そして、自分達の手で、橋をもっと丈夫なものに作りなおしてみせる。

冗談じゃない。
誰が従容として、運命に従ってなんかやるもんか!

————————

※ フィクションかノンフィクションかは、皆さんのご想像にお任せします。
 ちなみに、私、一応、物書きです(爆笑)

You Might Also Like