- Friday 16 September 2005
- Filed under: Life
昨日、アウトレットモールに行った時の話。
フォード社の工場を改造して出来たそのモールは、ベイエリアで唯一の屋内アウトレット・モールで。
ベイエリアでは、もっと南にあるギルロイのアウトレットが超有名で、ここはある意味僻地なのに、シリコンバレー周辺ツアーかなんかのスケジュールに組込まれてるのか、夏休みや連休続きの頃など、結構な数の日本人を見かけるんだよね。
来週、日本は祝日が2つもあるからか、案の定、昨日も買い物に勤しむ日本人グループが。
ある店の入り口付近でチラチラ服を見ていた私の耳に、べたべたな日本語英語 (っていうより、英単語交じりの日本語って言った方が正確かと…) が聞こえてきたのも予想に容易いことではあったんだけど、その内容が。
客 : 「えと、Whiteでぇ、この辺にPocket (パントマイムしてる)、えと、Two…小さいってなんだっけ…ミニモニだから、mini?あ、プチ?違う、small?」
(あたたた…)
店員:「Ah…are you talking about Jackets, Pants, or something else?」
(おぃおぃ、そんなことも伝えてないのかよ)
客:「え?じゃけ?じゃけって何?ぺん?No, no stationery.」
(おぉ?!ステーショナリーなんて単語は知ってんのか?!)
店員:「…Stationery…? (呟きに近い声で)」
(そりゃ、困惑するよな。服屋に勤めてるのに、いきなり 「文房具じゃなくて」 なんて言われたら、なんのこっちゃ?!って感じだろうな…)
その、訳分かんないこと喋ってるのは、女の子 (A)。
その子以外に、女の子が2人 (BとC) に男の子が2人 (DとE) の5人グループで、BとCはAにくっついて、それなりに励まして (?) るんだけど、DとEはすっかり退屈して 『俺達、別の店、見てきてもいいか??』 とでも言いたそうな様子。
とうとうAが、通じない (当たり前) ことにイライラする余り、半べそで癇癪を起こし出したもんだから、DとEの表情は完璧にウンザリってものに。
BとCはというと、Aにつられて半べそになりながら、ブツクサ言い出した。
「もぉ、アライさん、何処行っちゃったのよぉ??」
「アライさんが居れば、Aちゃんがこんな苦労しなくて済んだのにさぁ」
「だよねぇ?。真面目に仕事しろっての!」
彼女達の台詞から察するに、アライさんって人は、多分、ツアコンなんだろうな。
ただ、アライさんにとっての客が彼らだけだったら、彼らを置いてどっかに行っちゃうことは有り得ない訳で、多分、他の客の面倒を見に行ってる…んでしょうね…。
大学時代、現地添乗員 (旅先のみ担当するツアコン。日本?現地間のツアコンは別にいる) のバイトをやったことある私としては、アライさんの苦労が手に取るように分かってしまい、思わず、心の中で合掌。なぁ?むぅ?。
…と、祈ってたのが悪かった。
こちらもまた、困惑顔にちょっとウンザリを足したような表情してる店員と、バッチリ目が合っちゃったじゃないですか!
『ぅわっ、マズッ!』 と思った瞬間、
「Miss! Yeah, you! Are you Japanese? Japanese, aren’t you? Can you help them?」
(そこの貴女。そう、貴女。日本人?日本人だよね?彼女達を助けてあげてくれないかな?)
いや、気持ちは、『help them』 じゃなくて、『help me』 なんでないの、君ぃ?…なんて、暢気に構えてないで、さっさと逃げろよ、自分!
さすがに、ジャパニーズという単語は聞き取れたのか、店員の視線を追って、5人がこっちを一斉に見て。その途端。
「あ、あの、日本人ですかっ?英語、喋れます??」
「この店員さん、全然分かってくれなくてぇ。困ってたんですよぉ」
「よかったじゃん、Aちゃん!通訳してくれる人見つかって」
…いや、あの、私、まだ、英語喋れるとも通訳したげるとも言ってないんですけど…ねぇ?(^^;;;)
でも、ウルウルお目々の女の子3人と、必死なお目々の男の子3人に見つめられちゃ、ノーとは…言えないやね、やっぱり。
ここで、いきなり結果というか、オチというかを話してしまうと。
Aちゃんが探していたモノは、そのブランドでも日本仕様のモノだったんですね…多分。少なくとも、アメリカでは売ってないモノだったの。
まぁ、そんなことじゃないかとは思ってたんだけれども。
化粧品などが最たるものなんだけど、日本は規定が無茶苦茶厳しいらしく、日本の示す規定に合わせた 『日本仕様』 の商品というモノが結構ありまして。
一見同じ商品なのに、なんで日本で購入すると馬鹿高いの?!ってモノのほとんどが、それ。
手間がかかってる分、高くなるのは当たり前だよね。まぁ、税金の問題も無いとは言えないけど。
化粧品と違って、洋服に関しては、アメリカのメーカーに限るのかもしれないし、日本仕様…というより、日本限定デザインってことになるんだけど。
日本人の美的感覚って、アメリカ人のとは違うんだよね。
だから、アメリカで流行したモノをそのまま真似てる、もしくは、直輸入されてると思ってるかもしれないけど、そうじゃなくて、基本デザインを利用して、日本仕様に修正されてる、とでも言えばいいかな?そんなのが、結構ある訳なんですよ。
中には、見たこともないデザインもあったりしてね。
「これ、アメリカで流行ってるんでしょ?」 って見せられて、へっ?って思うモノって少なくない。
中には、『あ?、そういえば、こうゆうデザインのモノ、流行ってるっけ。でも、こっちのが、断然可愛い (カッコいい、洗練されたデザイン…etc) よねぇ』 なんて、日本で買って帰ってくるものもあるくらいで (笑)
んでもって、それを見た日系アメリカ人や、目利きのアメリカ人の友達に羨ましがられたりなんかして (爆笑)
そうゆう訳で。
「これはアメリカのブランドだから、この製品を買ってこよう」 と考えるのはいいけれど、その製品が必ず見つかると思ったり、はたまた、友達に買ってきてあげると宣言して来るのはいただけない、というより、やめた方がいいと思うよ。
それに、日本での商品名と海外での商品名が違う場合もあるので、出来れば、切り抜きかなんかを持ってくることをお勧めします。
そうじゃないと、Aちゃんのようになる可能性、大ですわよ。
あと。
アウトレットは、あくまでアウトレット。
普通のお店より安い分、置いてないモノも沢山ある訳だから、どうしてもこれ!というモノがある場合は、普通の店舗に行きましょ?。
話は戻って。
商品の名前は言えるけど、雑誌に載ってたのを見ただけだったというAちゃんは、お友達が欲しがってるのを聞いて、お土産に買って来てあげると宣言して来たそうな。
日本語の説明でも、イマイチ想像し切れなかった私が、「切り抜きでもいいから、写真とかないの?」 と聞いたら。
「え?、持ってないですぅ。名前言えばいいと思ってたし。ねぇ、Cちゃん、あの雑誌、持って来てないの?」
「雑誌なんて持って買い物に来る訳ないじゃん!」
「Aちゃんの買い物なんだから、私達にふらないでよっ」
「そんな言い方しなくてもいいでしょ!」
…喧嘩しないでください、こんなとこで(^^;)
店員との会話で、これは多分、日本版の製品だろうなと判断した私が、そう説明したところ、「どうしよう。約束したのにぃ」 とAちゃんが、また半べそ。
「無いもんは無いんだし…」 と言ったところで収まりそうもないので、「お店の中を見て廻って、似てるものを探して買ってってあげたら?」 と、投げやりアドバイス発進。
したら。
「あ、そうだよ、そうしなよ、Aちゃん!」
「お姉さん、あったまいぃ?!」
…それくらい、気づけよ。
ってか、普通の、当たり前の考えじゃないですか、これ?
お姉さん、頭良いというより、痛いです…。
店内を見ようと動き出したので、「それじゃ!」 と店を出ようとしたら、「え…。あ、もうお姉さん、行っちゃうんですか?」 ときたもんだ!
さすがに店員さんは、「協力してくれて、ありがとう」と言っただけだったけど、その目は不安を訴えてたりして。
とんでもない!
私ゃ、貴方達の通訳でもツアコンでも、好んでボランティアしてる訳でもないんだぞぉ??!!
私も、君達と同じ、買い物しに来た、一介の客なんだ???!!!
…という叫びは、何とか心の中だけに収めて。
にっこり笑って、歩みは妙じゃない程度に早足で、そのお店を後にしたのでした。
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あ?、なんで私、あのモール行くと、通訳させられることが多いんだろうなぁ…。
そう。初めての出来事じゃないんだな、これが。
娘と同じくらいの体型だからって、出張者のおじちゃんに試着まで付き合わされたこともあるぞ。あっはっはっ!
(人が良いのを通り越してないか、それ?!?!)
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