- Saturday 19 June 2004
- Filed under: Memorandum
「俺、さ。実は、ゲイ、なんだ…」
大学に入学して、約一ヶ月が過ぎた頃。
「入学祝いしてやるよ」 と呼び出された先のレストランで、幼馴染で大親友の彼に、何の前触れもなく、突然カミングアウトされた。
「…それってさ、同性としか恋愛できないってヤツ?」
「そ」
「中学ん時、彼女いたじゃん?」
「あの当時って、恋に憧れてる状態で、ほんとの恋愛、知らないヤツのが多いだろ?俺自身、彼女を持つことがステイタスみたいに思ってたし」
「ま、ね。恋に恋するお年頃ってか?」
「もちろん、彼女のことは好きだったけどさ。友達以上恋人未満ってヤツだったんだよな、今思えば」
「…うん、それは分かる気がする」
「で?」
「で、なに?」
「いや、だから俺、下手すっと親友無くすかもって、必死の決意して、とんでもない告白ってヤツをしたんだけど?」
「だから?」
「だからっ!おまえはどう思うんだよ?」
「え~、別に。『ふ~ん、そぉなんだ。いいんじゃん、それも?』 って感じだけど?」
「…俺のこと、変なヤツだとか、気持ち悪いとか思わないの?」
「それ、本気で言ってたら殴るよ?慎吾は慎吾でしょ?嗜好は人それぞれ。それって、そんなことじゃん」
「…おまえって、変なヤツ…」
「なに、それ~」
「いや、褒めてんの。よかったよ、おまえみたいなヤツが親友で」
「そ、幸せモンよ~、君は。感謝しなさいね♪ ってことで、ここ、君の奢りねv」
「なんだ、そりゃ (爆笑)」
その後、何度も何度も、事ある毎に 「変なヤツ」 と言い続けてくれた彼。
そんなに変かなぁ?と、私自身は不思議だったんだけど、一般的な反応ではなかったみたいで。
彼がカミングアウトして、こんなにあっさり、ごく当たり前のことのように聞き入れたのは、後にも先にも私だけだったらしく (先にも…っていうのは間違いかな?私に一番最初に言ったみたいだから)、受け入れるまでに暫く時間がかかった家族や友達のリアクションが当たり前で、中には去っていった友達もいたくらいなのに、思い出す度、『なんだったんだ、あいつは?』 と笑ってしまう、と。
去っていった友達に対しては、仕方ないなと思うし、それが普通かもなって諦めに近い気持ちが強くなれば強くなるほど、おまえって変なヤツだなぁと思うよ、と。
そりゃ~ね、生殖の問題だけを考えれば。
『この世には男と女がいて、その組み合わせで子孫を残していくように作られている訳だから、それが自然の形で当たり前なことなんだ』 と言われれば、そうなんでしょうね~とは思うよ。
でもさ、人間って、そうゆう自然の法則に加えて、『感情』 ってモノを備えてる訳で。
この 『感情』 ってのはさ、意思でなんとかなるもんじゃないでしょ?で、意思でなんとかならない感情によって成り立ってるのが恋愛でしょ?
もちろん、人様に迷惑がかかるようなことだったら話は別だけど、好きになる相手が同性だからって、誰に迷惑かかる訳でもなし。
だったらさ、異性を好きになる恋愛が 『普通』 で、同性を好きになる恋愛が 『普通でない』 とはいえないし、そう決め付ける方がおかしいと思うんだよね、私は。
例えば彼が、流行だから (な訳はないが) とか、興味本位だけで首を突っ込むとかいうなら、「ゲイの人達に失礼だから止めなさい!」 って怒るだろうけど、そんな馬鹿な話ではないし。
極悪非道な、どう考えても幸せにはなれないって人を好きになったとか言われたら、「後生だから、その人だけはやめとき!」 って拝み倒すだろうけど、でも、だからといって、それで友達止~めたっ!とは思わない。
ま、命が死んでしまうような危険が自分にも待ち受けてるってことだったら、ちっとは考えちゃうかもしれないけどね (笑)
多分ね、私のこうゆう考えが変なんだったら、『恋愛の定義』 ってのが人様と違うんだろうな。
人を好きになるのって、相手の性別やルックスや頭の良し悪しや財力や…そんな外側のことだけで決まることじゃなくて、相手とのフィーリング (相性) や内側が決め手なはず。少なくとも、私は、そう。
もちろん、外面も大事だよ。
第一印象によってどうのってあるし、外面に興味持って始まることも多々ある訳で、それが悪いって言ってる訳じゃ、決して、ない。
ただ、それだけじゃないだろう、決定打はそれじゃないだろう、ということで、性別なんてね、ルックスの良し悪しと同じ感覚だと思ってるから。
そう言ったら、彼には、「おまえはバイなのかもね」 って言われた。
ゲイの人達は、性別がどうのっていうより、異性を性的対象に見れないんだという。生理的に駄目だって人もいるらしい。
…そうゆうことなら、そうなのかもね…ま、いっか (あれ、私って軽い、もしかして?)
確かに、同性でも憧れ以上の感情を持った人はいたし、今好きな人は異性だけど、彼のことは男だから好きになった訳じゃない。
もっと言えば、ファーストキスは同性だったし (高校の先輩に、奪われたというかなんというか)、それが全然嫌じゃなかった…ってか、凄く憧れてた先輩だったから、ビックリしたけど、嬉しかった方が強かった。
でもさ、これって変なこと?
私はその先輩の性別やルックス (ま、最初はカッコ良さに惹かれたけど) だけを見てた訳じゃなくて、それより、彼女のサバサバしてて裏表がなく、誰にでも親切で面倒見の良い性格が好きだったし、趣味が共通してたから、一緒にいて楽しかった (付き合ってた訳じゃないけど)
これって、駄目なの?『普通』 じゃないの?
私はいわゆる 『女性向け』 『ボーイズラブ』 って小説も書いたりしてて、ノンケの男性やそうゆうのに理解を示さない女性には、「そんなモン書いてないで、もっと普通のモノ書きなよ」 とか、「もっと日に当たれ(笑)」 とか言われるんだけど、「恋愛小説って普通じゃないの?」 って応えてしまう。
もちろん、18禁モノとかに関しては、アングラというだけあって、どうどうとお日さまに当たれるモンではないかも (笑) とは思うけどね。
ただ一度、「興味本位だろ…正直、気分が悪いな」 と、ゲイの友達 (前述の親友とは別) に言われたことがあって、それはちとショックだったな。そんな風にしか読めないシロモノしか創れてないのか、と。
興味本位じゃなく、ただ単に、恋愛小説書いてるつもりなんだよね。
じゃ、何故 「異性間とか百合じゃないのか」 っていうと、話は簡単で、『書かない、書けない訳じゃないけど (実際、書いたこともあったし)、あくまで、創作=空想を保ちたい。その中で、いかに現実にありそうな自然なストーリーを創れるか (ややっこしいな、おぃ) 』 と思ってるんで、女性絡みは、自分が女である為、確実に現実が混じってきてしまう感があるから書きたいと思えない。ただ、それだけ。
私自身、結構キャラの1人に自分を重ねて書いたり読んだりしてしまう傾向にあるってことと、何より、自分の信じるモノを表現できるようになりたいと思って書いてるから、自作品を読んでくれた人から 「共感した~」 とか、「歯噛みしちゃった」 とか、キャラやストーリーに傾倒した感想をもらえると、凄く嬉しいし、そうゆうモノを書けるようになりたいと思う。
同性カップリングの小説っていう意識や偏見を忘れて、誰もが自然に感情移入して楽しんでもらえるモノが書けたら、その時には、今の私の 『恋愛定義』 の意味が少しは理解してもらえるようになってるかもしれないね。
なんだか話がズレたけど (これ、ほんとにコラムか?!)
恋愛対象の性別、そんな些細なことに偏見を持つ人達が、少しでも減りますように…。
Dedicated to the memory of my best friend, Shingo.
You live on in memories of the love and devotion you gave me forever and ever….
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