- Tuesday 8 November 2005
- Filed under: Memorandum
最近、日本のニュースをチェックしてなかったツケが廻ってきたというか。
11月6日(日)、本田美奈子.死去。享年38歳。
そろそろ寝なくちゃ、と、準備をしていたら、電話が鳴った。
こっちは夜中の1時だというのに、誰だよ、一体?とむくれながら取った電話の先から聞こえてきた言葉は、冗談としか思えないもので。
「あぁ、やっぱり。おまえ、日本のニュースチェックしてないんじゃないかと思って、確認のために電話した。おまえは出れないのは承知の上で、一応連絡。…今、俺は御通夜の会場に向かってる」
私がまだ芝居をやっていた頃、お世話になってた恩人からの電話だった。
本田美奈子.さんとは、直接共演したことはなかったけれど、共通の友人を介して意気投合した、音楽と芝居を心から愛する同志であり (というのは、あれだけの才能がある人に対しておこがましいけれど)、大切な友人で。
私が日本に居た頃は、彼女のコンサートや舞台には必ず顔を出して楽屋を訪ねたし、私が参加した舞台は、多忙なスケジュールを遣り繰りして、必ず観に来てくれてた。
いつも笑顔を絶やさない明るさと、あの細い身体の何処から湧き出てくるんだろうと不思議に思うほどに漲るパワーに、そして、才能はもちろん、情熱や心根に、同性ながら惚れていたと言っても過言ではない。
美奈子は、とっても筆まめな人で。
私なんか申し訳なくなるほど、病床からもメールをくれてたんだけど、その全てに、泣き言が1つも入ってなかったんだよね。
「負けないよ」 「頑張ってるよ」 「恵も負けるなよ」
常にその言葉が書かれてる。
つい一週間前の、美奈子からのメール。
『12月に恵が帰省したらさ、一緒にカラオケしよう。2人で声の限りに熱唱しちゃおうよ。あの気持ち良さを、味わいたいでしょ、また?』
私の返事。
『おぉ、いいねん。じゃ、それまでにしっかり体力付けて復活しといてよ?オールでカラオケだかんね?』
そして、最後になってしまった美奈子のメール。
『まっかせといてよ!』
美奈子?
きっと、今頃神様の元で、声を限りに大好きな歌を歌ってるんだろうね。
舞台やりたくてウズウズしてたから、今頃、思う存分、駆けずり回ってることだろうね。
私ね、また芝居始めることにしたよ。
貴女が、私のしたことで唯一の裏切りだと言っていた、『芝居から離れる』 という行動を改めて、また、先へ進み始める為に、沢山の勇気が要ったけど。
でも、第一歩は踏み出したよ?
キツイ言葉ではあったけど、貴女が私のためを思って、あえて口にしてくれてた言葉達を、一度も忘れたことはなかったよ?
…ちゃんと、貴女に直接、自分の口で伝えたかった…。
頑張るから。
貴女が天国で、大口開いて大爆笑しながら、
「ほぉ~ら、言ったじゃないよ。恵は役者馬鹿なの。魂、抜け出てたのが、やっと戻ったでしょ?息が、楽にできるでしょが?」
そう言ってくれるように、頑張るから。
だから、どうか見守っててやって欲しい。
貴女の若すぎる死を、ただ傍観してるだけの人にはならないと誓うから。
貴女が友として誇りに思える、そんな私になるから。
今までありがとう。
そしていつの日か、一緒にまた、歌おうね?
——————————————
Yes, when this flesh and heart shall fail,
And mortal life shall cease;
I shall possess, within the veil,
A life of joy and peace.
肉体が滅び、命が消えるとき
隠されていた平穏と安楽を手にするだろう
[from “Amazing grace”]
——————————————
- Newer: 占い三連発 - その1
- Older: 猛勉強ちぅ~(^^;;;)
Comments:0
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://mzbrand.com/blog/archives/110/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- 歌と芝居を愛した友へ from Finiste`re

